町家棟梁

講演会レポート

9月11日に行われました講演会「町家棟梁:大工の決まりごとを伝えたいんや」は、同名の書籍の出版記念講演会でしたが、関係者に加え、京都市内/市外から多くの方にご参加いただきました。矢ヶ崎善太郎先生からは、本書をつくった動機、裏話などを語っていた…

載せられなかったお話・その3:相続の仲介役

荒木棟梁 出入りの大工というのはものすごく信頼があるから、悪いようにはせえへんと。家のことはあいつに聞いたほうが早いんちゃうかというのがあるんでしょう。相続の話に首をつっこんだこともあります。どの土地を誰にあげるのか、ちょっと相談してくれと…

出版記念講演会のお知らせ

『町家棟梁:大工の決まりごとを伝えたいんや』ですが、発行して一か月弱ですが、おかげさまでたくさんの反響をいただいております。荒木棟梁の長年の経験がまとまった一冊ということでご評価をいただいているものと確信します。まだの方はぜひお手にとり、…

載せられなかったお話・その2:敷地境界線決めに立ち会うことも

荒木棟梁 大工は作事以外でもいろいろとお施主さんにかかわることがあります。たとえば、敷地境界線決めの立会いなど、今では弁護士や測量士がやりますが、昔はよく大工がしたものでした。「近隣の揉めごとは大工の仕事や」ってうちの親父も言うてたぐらい。…

載せられなかったお話・その1:玄関の鍵

『町家棟梁』の聞き取り作業では、たいへん興味深いお話をたくさんお聞きしましたが、紙面の都合で載せられなかったお話もあります。そのうち何点かをこのブログで紹介します。 - 荒木棟梁 玄関というのは、基本的に外から鍵掛けることなく、中から掛けるだ…