伝統建築・町並みの被害

東日本大震災が2011年3月11日に発生しました。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

津波原発災害が甚大であり、またその影響による計画停電がおおきく報じられるなかで、建築への被害はあまり聞こえてきません。そのなかでも、伝統建築の被害状況はどうなっているのでしょうか。

文化庁発表によると、国関連の文化財の被害は3月21日現在、計295件とのことです(朝日新聞)。

町並みなどの状況については、ブログなどで報告されている方がいらっしゃいますので、ご紹介します。

◎佐原(千葉県香取市:実測で日本地図を作った伊能忠敬ゆかりの地)

◎真壁茨城県桜川市:戦国時代末期の城下町。蔵づくりの町並み)

この写真を見る限りにおいては、とくに蔵に被害がでているように見えます。この「伝統構法を学ぶ 連続レクチャー」の第1回で林康裕先生(京都大学建築保存再生学研究室)がおっしゃっておられた、重くて粘りがきかない蔵が最初に壊れていくという印象を持っている、という言葉が思い起こされます。

大河原の町並み(奥州街道の宿場町)の蔵の被害について、ツィートされている方もおられます。