『町家棟梁』出版のご案内

町家棟梁: 大工の決まりごとを伝えたいんや
ひさびさのブログ投稿ですが、本がようやくかたちになってきましたのでアナウンスいたします。

書名は『町家棟梁:大工の決まりごとを伝えたいんや』です。

著者は、京町家作事組の副理事長で、以前担当させていただいた『町家再生の技と知恵』の知恵袋的存在でもあります、荒木正亘棟梁です。

大工棟梁の本としては、西岡常一さんの『木に学べ』(小学館)、中村外二さんの『京の大工棟梁と七人の職人衆』(草思社)などがありますが、本書は、京都の町の市井の人々の住居である「京町家」の改修を担ってきた第一人者による本となります。

ただ、大工さんは家づくりが本分なので、なかなか文章を書くというところはお願いできませんので、聞き書きというやり方でつくっています。その言葉の引き出し役に、京都工芸繊維大学大学院准教授の矢ヶ崎善太郎先生にお願いしました。

矢ヶ崎先生は、先の『町家再生の技と知恵』に続き、『図説建築の歴史』などでもご協力をいただいていたご縁もあり、今回お願いすることができました。書店には8月1日ごろには並ぶ予定です。建築書の棚があるような、比較的大型の書店にてご覧ください。